源氏物語 A・ウェイリー版4オンラインブックダウンロード
源氏物語 A・ウェイリー版4
によって 紫式部
3.5 5つ星のうち(4人の読者)
源氏物語 A・ウェイリー版4オンラインブックダウンロード - 内容紹介 この「源氏物語」は一千年前に書かれた過去の作品ではなかった。一千年もの未来からやって来た未知の傑作だったのだ。(高橋源一郎)音楽的でくきやかな文体に酔いました。(小池昌代)『源氏物語』の面白さは「宇治十帖」にこそ潜んでいる。近代文学が我々の“The Tale of Genji"に辿り着き、「夢浮橋」を渡り終えるまで九百年かかったのである。(辻原登)都を離れた宇治に世を過ごす姉妹アゲマキとコゼリ。ゲンジの息子カオルと孫ニオウは幼なじみだが、ともに姉妹に惹かれ、恋い焦がれるライヴァルだった。恋するアゲマキが亡くなり、思いのゆくえを失ったカオルの前に、生き写しとしか思えない女性ウキフネが現われる。カオルはアゲマキの影を追い、ニオウはコゼリがありながらウキフネに言い寄る。二人のあいだで揺れ、思い詰めるウキフネ。光り輝くプリンス・ゲンジがこの世を去ったのち、とどまらぬ時の流れが引き寄せた物語は切ないクライマックスへと向かう──。時代を超え、文化を超えて読者を魅了し続けてきた世界文学の傑作・源氏物語。アーサー・ウェイリーの名訳で新たによみがえった物語がいよいよ完結。切なさと感動の第4巻、ついに完結! 和歌表記監修:藤井貞和 著者について アーサー・ウェイリー(Arthur Waley, 1889-1966)1889年生まれ。ケンブリッジ大学を卒業したのち、大英博物館の館員となる。独学で中国語と日本語を学び、中国詩の英訳を発表して注目される。1925年『源氏物語』刊行開始。その後、『枕草子』『論語』『西遊記』などを訳すほか李白や白居易を翻訳紹介。1966年、自動車事故が遠因となって死去。イスタンブールなどに旅した以外、アジアを訪れたことはなく、来日の誘いもその場で拒絶したという。毬矢まりえ(まりや・まりえ)俳人・評論家。アメリカ、サン・ドメニコ・スクール卒業。慶應義塾大学フランス文学科卒業、同博士課程前期中退。俳人協会会員。国際俳句交流協会実行委員。『ひとつぶの宇宙』(本阿 弥書店)。NHK World TV Haiku Masters 選者。森山恵(もりやま・めぐみ)詩人。聖心女子大学卒業、同大学院英文学修了。詩集に『夢の手ざわり』『エフェメール』(ふらんす堂)『みどりの領分』『岬ミサ曲』(思潮社)。NHK World TV Haiku Masters選者。阿部公彦(あべ・まさひこ) 英米文学者。モダニズム期の詩人を中心に、シェイクスピア、ロマン派、ヴィクトリア朝など幅広く論じている。主な著書に『小説的思考のススメ』『詩的思考のめざめ』のほか、翻訳『フランク・オコナー短篇集』などがある。 商品の説明をすべて表示する
源氏物語 A・ウェイリー版4の詳細
本のタイトル : 源氏物語 A・ウェイリー版4
作者 : 紫式部
ISBN-10 : 4865282009
発売日 : 2019/8/7
カテゴリ : 本
ファイル名 : 源氏物語-a-ウェイリー版4.pdf
ファイルサイズ : 23.03 (現在のサーバー速度は23.05 Mbpsです
以下は 源氏物語 A・ウェイリー版4 の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
物語が終わった。これまでの三巻の記憶とともに、言葉にできない感動、さまざまな思い出があふれてきている。多くの個性的な登場人物が織りなす、波乱に満ちたこれまでの物語にくらべ、最後の巻はゲンジの息子のカオル、親友の皇太子ニオウ、そして複雑な運命に翻弄される女性、ウキフネの物語だ。それぞれのゆれうごく心の描写に、筆者も迷い喜び怖れ悲しみながら、物語に引き込まれて行く。そして、その物語は思いもよらない展開を示し、茫然とする筆者の前で、不意に終わりがきた。物語は終わったが「シターン」や「フルート」が奏でる不思議な旋律と芳しい残り香はまだ漂っている。その予期しなかった終局が、物語の余韻を残すのに効果的だったのだ、としばらく経って気がついた。翻訳者のあとがきを読んで、厖大な量の原稿であったことを知ったけど、全くその長さを感じなかった。これは翻訳者が長い物語を語るにあたって、精神的な緊張を緩めることなく、精緻な語りをつづられたからだろう。その大変な努力には心から感謝を捧げたい。この「源氏物語」に出会えたことは、大げさに聞こえるかもしれないけど、筆者の半世紀を超える読書の歴史の中でも、滅多にない大きな幸運だった。近いうちにまた最初から読み返そうと思う。読み返すたびに新しい発見と感動があるだろう。
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