漢字を楽しむ (講談社現代新書 1928)本無料ダウンロード
漢字を楽しむ (講談社現代新書 1928)
によって 阿辻 哲次
5 5つ星のうち(6人の読者)
漢字を楽しむ (講談社現代新書 1928)本無料ダウンロード - 内容紹介私たちの漢字の常識は間違いだらけ!?「比」の画数は?「口腔」「垂涎」「憧憬」本来の読みは? 「環」の下をはねると間違い? 漢字の蘊蓄を楽しみながら学べる魅力的な一冊。内容(「BOOK」データベースより)「比」の画数は?「口腔」「垂涎」「憧憬」の読みは?「環」「校」は間違い?知らなかった漢字の常識。商品の説明をすべて表示する
漢字を楽しむ (講談社現代新書 1928)の詳細
本のタイトル : 漢字を楽しむ (講談社現代新書 1928)
作者 : 阿辻 哲次
ISBN-10 : 406287928X
発売日 : 2008/2/21
カテゴリ : 本
ファイル名 : 漢字を楽しむ-講談社現代新書-1928.pdf
ファイルサイズ : 26.08 (現在のサーバー速度は18.2 Mbpsです
以下は、漢字を楽しむ (講談社現代新書 1928)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
2日ほど前の新聞で常用漢字表の改訂に関する記事が新聞にのっていたが、漢字の歴史という背景を知るのに好適な本と言えよう。「漢字を読む」「書く」「作る」の3章からなり、漢字の字源を白川博士流に古代に遡ってたどる本でないことに注意。寧ろ、漢字の祖形が出来て以降の読み・字体・意味の変遷を非常にわかりやすく解説した本だ。「漢字を読む」では、漢音・呉音の他に唐音が日本での漢字の読みに影響を与えたことと、いくつかの熟語の由来と日本での意味の変化、そして誤った読みが定着した漢字のいくつかを知ることができる。「漢字を書く」では、漢字の書きとり教育で絶対的な権威と化してしまった当用漢字字体表(及びその後継の常用漢字表)の字体も長い漢字の歴史の中で偶々採用されたものに過ぎないことを力説する。顔真卿の書や有名な中国の字典、日本の碩学の筆跡のコピーを示して、当用漢字字体表をベースにした教科書体が長い漢字の歴史の中ではむしろ奇異なものであることを丹念に述べる。ハネ、トメ、筆順にこだわりすぎる教育を指弾する筆致は痛快だ。著者の考えは一貫しており、それは荀子の言う「約定まりて俗なる(みんなのすることがやがて社会的習慣として定着する)」に集約される。社会のプロトコールとして最低限のルールは守るべきだが、漢字をもっと自由に楽しむべきであるとする著者の考えが最も強くうち出されているのが「漢字を作る」の章で、古代ではない過去にどのような漢字が作られたかを例示しつつ、現代日本でアイデア漢字が作られることも肯定的に捉える。「あなたも後世に残る『漢字』を作ってみませんか?」という結びで漢字をおおらかに楽しもうというメッセージを再び繰り返す著者の姿勢は多くの人にとって新鮮だろう。阿辻節とも呼べる平易な文章が一気に漢字に対する関心を深めてくれる。
0コメント