新潮選書 手妻のはなし 失われた日本の奇術 epubダウンロード無料
新潮選書 手妻のはなし 失われた日本の奇術
によって 藤山 新太郎
3.6 5つ星のうち(1人の読者)
新潮選書 手妻のはなし 失われた日本の奇術 epubダウンロード無料 - 内容(「BOOK」データベースより)手妻、それは日本人が考え、独自に完成させたマジックのこと―古くは奈良平安期の散楽、猿楽に遡り、その後、大道芸として発展、江戸期に娯楽見世物となり大成した大衆芸能である。「水芸」「浮かれの蝶」「呑馬術」など精緻を極めるトリックの数々―時代の変遷と共に奇術としての芸はどのように進化していったか、また日本人はエンターテイメントとして何を求めてきたのか…唯一の継承者がその発展、消長を振り返る。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)藤山/新太郎 1954年東京大田区生まれ。プロマジシャン。(社)日本奇術協会副会長。伝統的な日本奇術「手妻」の継承者。88年、94年に文化庁芸術賞、98年に文化庁芸術祭大賞を受賞。海外でも、マジックオブザイヤー・ビジティングマジシャンに二度選ばれている。お囃子に紋付袴で舞台に立ち、「水芸」「浮かれの蝶」などの古典奇術の多くを得意とする。日本に来訪する賓客の前でひんぱんに手妻を披露したり、海外公演を数多くこなしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
新潮選書 手妻のはなし 失われた日本の奇術の詳細
本のタイトル : 新潮選書 手妻のはなし 失われた日本の奇術
作者 : 藤山 新太郎
ISBN-10 : 4106036479
発売日 : 2009/8/26
カテゴリ : 本
ファイル名 : 新潮選書-手妻のはなし-失われた日本の奇術.pdf
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以下は 新潮選書 手妻のはなし 失われた日本の奇術 の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
今の世で言う「手品」の日本における歴史の立ち位置を、取材と推測を交えて現役の手品師がまとめたもの。作者は江戸の「手妻」といわれた水芸や浮かれの蝶を継承し我が物として高めた現在では唯一の芸人一門の長ですが、子供のころからの探究心からさまざまな人に取材し、体得していったものを実に豊富な文献を駆使して体系化し、大変興味深い作品となっています。私はこの方の手妻を一度見たのですが、それは優雅な不思議で、まるで美しい女形の狂言舞踊を見るような様式美でうっとりとしたものです。水芸はたいそう装置にお金と手間がかかるということで、普通の寄席などではなかなかみられないのが残念です。そんな芸を持つ手品師ですが、この一冊で彼がどれほどの教養の持ち主かがわかってとても感動します。今に残る古い文献をいくつもひもといて、その種明かしができるところはプロならでは。陰陽師の手わざも、「今昔物語」の外術も植瓜術も、マジシャンとして手順を検討している箇所は目からウロコがポロリ。宗教や呪術や科学、からくりなどと結びつき、変遷していった時代背景もおもしろいし、検証できる各時代の名人伝も読み応えあります。こんなたくさんの知識を貪欲に身につけて、精査して、一瞬の芸を娯楽として、そして人の世のはかなさをなぞらえた究極の芸術として披露するのはやはり名人だといえるでしょう。この本は、日本のマジックの歴史のバイブルとなるでしょう。
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